木材への付加価値

集成材の製造

集成材(しゅうせいざい)とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料です。
完成した集成材は経年変化による変形・割れ等の狂いが生じにくく、一般の木製素材より強度のバラツキが小さいので、設計強度を大きくとることができます。
図南木材で製造する集成材は、プレカット加工材の余りを原料に使用した、リサイクル集成材です。

挽き板の状態に加工する

木材の水分を均一化
するため乾燥する

乾燥後、表面の凸凹と
寸法を調整する

端部をジグザグに
加工する

長さ方向に繋ぎ合わせる

ノリ付けし、圧力を
かけて貼り合わせる

ブロックの状態から
間柱に製材(裁断)する

材面を平滑に仕上げる
加工を行う

プレカット加工と
外観を検査する

木材成形加工

木材は加工性が高いその特性を活かし、専用の機械により様々な形状に加工ができます。
様々な形をした刃物を組み合わせることで、必要な寸法、形状で木材を削ることができます。
工場で加工することで精度を高めた加工が可能であり、現場でのごみを減らすこともできます。

仕上がり寸法や
加工に応じて
機械をセッティングする

モルダー加工機に
投入する

木材の寸法を調節し、
表面を平滑にする

超仕上げ機で更に表面を
滑らかにする

木材特殊加工 (NCルーター)

NCルーターのNCとは、「Numerical Control(数値制御)」の略で、ルーターとは「くり抜き機」の意味です。
主に階段材の加工を行っており、ひな段、箱型など一般的な階段加工の他にも図面に応じキッチンカウンター材などの幅広の木材を切り抜くことも可能です。

加工プログラムを
入力する

材料を作業台に
セットする

機械が全自動で
くり抜き加工をする

木材防腐防蟻処理(ACQ加圧注入)

ACQ (Ammoriacal Copper Quat:銅・アルキルアンモニューム化合物)を木材に加圧注入する技術です。
JISおよびJAS規格の安全な防腐・防虫剤です。
薬剤が固着すると揮発や流出がなく汚染の心配もないので人や環境にも安心・安全です。
加圧することで乾燥した木材に深く薬剤を浸透させますので、長期間にわたって防腐、防蟻効果を発揮する木材・構造体となります。
主に公園の遊具やウッドデッキ、住宅建築の基礎部分などで使用されます。

木材を台車に
きれいに並べる

圧力窯に入れる

窯の中:減圧→薬液注入
→加圧→残液の回収
→圧力を戻す

数日間乾燥養生する

養生することで
落ち着いた緑色に変わる